クリーンルーム用シームレス無塵紙管TK-CLC
表面につなぎ目の段差がない、フラットなクリーン紙管
クリーンルーム用シームレス無塵紙管は、表面に段差がありません。
クリーンルームの中では、一般の紙管のように紙粉が発生する紙製品は持ち込めません。
クリーンルームで紙管を使用する場合は、クリーンルーム用紙管を使用します。
本製品は、内面に防塵紙を貼り付け、外面および両端面には樹脂コーティングを施して紙管からの発塵を防ぎます。
さらに製造上に発生する、巻き跡のつなぎ目段差を特殊研磨で無くしてシームレスに仕上げており、紙管にフィルムシートなどを巻き付けても筋の跡が残りません。
そして両端部の内面側にはR加工を施してあり、チャックへの装着がスムーズに行えます。
クリーンルーム内において、紙管表面に残る巻き跡の、細かいつなぎ目の段差が気になる時に使います。
(3インチのみ製作できます。)
クリーンルームで使える、つなぎ目がないフラットな無塵紙管
クリーンシームレス紙管 TK-CLC
- 紙管内面には防塵紙を貼り付け、外面および両側面は樹脂をコーティングして発塵を防止。
- 紙管表面には特殊研磨を行っており、巻き跡に発生するつなぎ目の段差がありません。
- 端面の内面側にはR加工(曲面)を施しており、にチャックへの挿入がスムーズです。
- 3インチのみ製作できます。
- クリーンclass1,000が目安です。
一般紙管と防塵紙の紙粉発生量を比較する
<500回の摩擦試験>
耐摩耗強さ試験方法はJIS P-8136に準拠しており、試験装置JIS L-0849規定の摩擦試験機II型を使用しました。摩擦子を試験用紙の上で30回/minの早さで500回往復運動させています。
一般紙管に使う原紙
摩擦に対して表面が毛羽立っています。
防塵紙(紙管内面に使用)
一般紙管の原紙に見られた毛羽立ちが見られず、摩擦に対して優れた紙です。
<紙管を高速回転させる>
クラス1,000クリーンルーム内にて、3インチエアシャフトに6インチアダプターを装着。そこに紙管を装着して、まずは基準となる大気の粉塵量の数値を測定。次に50m/minの速度でワインダーを高速回転させ、回転後の粉塵量の数値を測定。それぞれの数値の差から、発塵量を求めた。
なお発塵量は、パーティクルカウンターRION社製KR-13Aにて測定した。
つなぎ目の段差がないクリーンルーム用無塵紙管TK-CLC 特徴・用途例
段差がないシームレス無塵紙管の特徴
- 外面および両端面を樹脂コーティング、そして内面を防塵紙で覆っています。
- 表面に段差が無いシームレス仕様なので、巻いたシートを痛めません。
- 両端面の内面はR処理(曲面)しており、スムーズにチャックに挿入ができます。
- 3インチのみ製作できます。
- クリーンルームレベルClass1,000が使用の目安です。
用途例
- クリーンルーム内で使用する低発塵の無塵紙管として。
- 紙管表面の段差で形が付かないようにフィルムを巻きたいとき。